最近脳裏をよぎる過去。

余計な一言だった。

言わなくてもたぶん二人ともわかってた。

言ってもどうしようもないことも。

口にしてしまったから余計悲しくなった、そんな秋の夕暮れは、俺の頭から焼き付いて離れない。



時が経って少しは成長した今ならわかる。

彼女が涙ながらに返した言葉の意味。





そう、今を生きてるんだ。
いつだって見えない未来に計り知れない不安を抱きながら。