mixiに書こうと思ったんだけど、書いてたら何かカタイ文章になっちゃったから独り言。

東電解体だー発送電分離だー地域独占撤廃だーとか、、、
震災に乗じて、電力会社叩きが激しくなってますね。
少し前までは、利権に絡んで電力さんを持ち上げていたことを考えれば滑稽ですな。


・・・まぁ、電力会社に対して思うことは色々ありますけどね。


けれども、まるで電力会社が完全な悪者みたいな言われ方をされるってのは納得いかんね。


日本の各電力会社は莫大なコストを投じて送電線網を構築してきた。
世界一短い年間平均停電時間が、日本の電力の品質を証明している。

それが日本経済の発展を支えてきたことを、
阪神大震災東日本大震災など度重なる自然災害においても速やかな電力復旧につながったことを、
またそれが復興の確かな原動力になることを、
同時に報道しなければアンフェア且つナンセンスな議論だし、それは絶対に忘れてはいけない。


今なされている議論は、そもそも何のための発送電分離か?という観点が完全に抜け落ち、
手段と目的を履き違えて熱に浮かされているに過ぎない。
コストを下げつつ、同時に高品質な電力供給を可能にする枠組みを考えることが必要なのであって、
東電解体ありき、地域独占1社供給体制撤廃ありきで議論するような性質の問題では決してない。


電力会社の高給取り体質は確かに問題だが、
しかしその一方で電力会社がこれまで日本経済に多大な貢献してきたこともまた事実。
それを無視した発送電分離など成功し得ない。
電力の品質なくして、技術立国などありえない。
電力会社のこれまでの日本への貢献やその技術力を省みない電力改革など愚の骨頂。


まずは、電力業界・行政の正すべきところと、評価すべきところを詳らかにするべき。
それがマトモに出来ない状況で話を進めるべきじゃない。
これは万事に共通する、物事の進め方だと思うのだけれど。