そのためには準備が必要なんだよ。

買占めとか、買い漁りとか、そういう行為を遠く離れた首都圏で誘発するくらい今回の地震は衝撃的だったんだろうな。

以下、非常に口が悪いとは思いますが、敢えて書きます。

そういう人たちは、今までの災害を「自分たちの危機」として捉えられていなかったってことだね。
阪神大震災も、中越地震も、中越沖地震も、能登半島沖地震も、三陸地震も。
この20年だけで人の生死に関わる地震が何回もあった。
そして数多の方が命を落とした。
でも多くの人が何の準備もしていなかったし、現にパニックが起きている。
(かく言う自分も、中越地震に遭遇しなければ災害に対する危機感は皆無だったと思うけど。)
「東京じゃなくて良かった」「自分たちが被災しなくて良かった」「募金しよう」で終わっちゃいけない、ってことにそろそろ気付かなければならない。

今回の件を契機に、全国の各家庭・個人が多少の水だけでも備蓄するようになって欲しい。
水があって、雨風しのげる程度に家屋が持ちこたえ、ケガをしていなければ、3日くらい何も食わなくても生きていけるだろう。(無論、その間不安はいっぱいですけどね。)
そうすれば、最初の3日間-生存確率が高い72時間-に、被害が特に甚大な地域の救援に割り当てられる人員・機材・物資が増える。より多くの人の命が救える。混乱も小さく抑えられる。治安の悪化も防げる。

避難所のキャパには限りがある。
災害時のために備蓄できる物資にも限りがある。
限られたリソースを、本格的な救援が展開されるまで持ちこたえさせなければならない。

ひとりひとりの備えが、他の誰かを救えるかもしれないし、それが巡り巡って、被災地域の治安を守り、引いては災害からの早い復興にも寄与するかもしれない。
まさに「情けは人のためならず」。

無論、ただの可能性ですよ。だけど、望みはゼロじゃない。
誰も何もしないで皆が被災して大変なことになるよりずっといい。

背の高い家具の固定も忘れずに。
家具の形状と揺れ方と住居の階によるが、震度5強以上になると家具が倒れる可能性が出てくる(経験上ね)。
固定できる家具は固定する、出来ない家具は交換も検討したほうがいいと思う。入りきらないものは処分する。家具・モノと命、どっちが大事かは自明でしょう。
(もちろん、家自体が地震で破壊されたらどうしようもないっちゃないんだが。)

月並みだけど、災害はいつ起こるかわからない。
けれど、それを話だけ聞いて理解するのはとても難しいし、理解したときにはもう命はないかもしれない。
だから無理に理解なんてしようとしなくていい。出来るわけがない。
必要なのは、誰もが無駄としか思えない備えを、誰もがすることなんだ。

このブログを見た皆様が、もしもの時のために準備をしてくれることを願って止みません。